江戸城には二層または三層の櫓(やぐらが20基もありました。しかし、現在は三層の富士見櫓・二層の伏見櫓と桜田櫓の三基が残るのみです。
富士見櫓は、江戸城本丸では現存する随一の櫓で、遺構の中では最も古いものです。富士見櫓は、慶長11年(1606)に創建、櫓台石垣は加藤清正が築いたと言われています。城内の現存石垣の中でも最も古い石垣のひとつです。その後、明暦3年(1657)に焼失し、万治2年(1659)に再建され、明治維新後は幾度かの改修を受け、関東大震災で大破し旧材を利用して再建されました。
焼失した天守閣の再建が断念された後、天守閣の代わりとして使用されたこともあります。
櫓の高さは約16メートルあります。どこからみても同じような形に見えることから「八方正面の櫓」とも呼ばれています。
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