東陽院は、慶安元年(1648)に善立寺の塔中(たっちゅう:境内にある小寺)として創建された日蓮宗のお寺です。関東大震災で被災し、昭和5年(1930)に移転したといいます。十返舎一九(1765~1831)は、江戸の滑稽本の代表作である、弥次喜多の活躍する「東海道中膝栗毛」などの作品で知られる江戸時代の戯作者です。 墓所は勝どき橋の近くにある東陽院にあります。 墓石には5名の戒名が刻まれており、右から2番目「心月院一九日光信士」が一九の戒名です。墓石の左側面に辞世の句「この世をば、どりゃお暇に線香の煙と共に、はいさようなら」が刻まれています。また台石には、本姓の重田と熊手の絵があります。 なお、墓は室内の墓所にあり見ることができません。お寺の入り口に碑があるだけです。
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〒104-0054 東京都中央区勝どき4丁目12−9