赤坂氷川神社の創建年代は不明です。古呂故ヵ岡(赤坂小学校台地)に天暦5年(951)創建したと伝えられています。祭神は素盞嗚尊、奇稲田姫命、大己貴命です。 徳川吉宗が将軍に就くにあたり、当社が紀州徳川赤坂屋敷(旧赤坂離宮)の産土神であった縁から、享保14年(1729)当地に遷座、社領200石の御朱印状を拝領したといいます。 明治31年に、古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷を合祀(四合稲荷)、大正14年に、鈴降稲荷神社、縁起稲荷神社二社を、また昭和9年に、明徳稲荷神社を、遷座合祀しました。 江戸時代徳川八代将軍吉宗公により、享保14年(1729)現社殿を建立。以来関東大震災・東京大空襲による被災を奇跡的に免れ、当時のままで現存、東京都の文化財に指定。境内には天然記念物を始め、鳥居・狛犬・灯篭など江戸時代の情景が数多く残ります。 中門両脇の狛犬は、現在地に御社殿が建立されるより前の延宝3年(1675)6月建立の銘があり、都内神社に現存する石造狛犬の中では最も古いものとされます。 中門前に安置される灯籠は、遷座を担当していた老中 水野忠之が御社殿完成を記念して奉納したもので、港区登録有形文化財に指定されています。 中門前の天水桶は、江戸時代に幕府御用を務めた鋳物師「太田六右衛門(通称:釜六)」が鋳造したものです。
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