市谷亀ヶ岡八幡神社は、太田道灌が文明11年(1479年)に、市谷御門内に鶴岡八幡宮の分霊を、江戸城西方の守護神として勧請、鶴岡八幡宮の「鶴」に対して、亀岡八幡宮と称したといいます。江戸城外濠が完成の後、茶の木稲荷のあった当地に遷座したと伝えられています。 市谷亀ヶ岡八幡神社の鳥居は、区内でも珍しい銅造鳥居で、形態は明神型鳥居です。台座は石造で八角形の基盤の上に下部(八角形)、上部(円形)の二段構造です。額は銅製で「八幡宮」の3文字は姫路藩主酒井雅楽頭忠道の筆によるもので、「八」の字は神の使いである一対の鳩が向かい合う姿で表されています。文化元年(1804)、当時の東圓寺住職仁龍が、萬屋勘右衛門ほか6名の協力を得て造立したものです。 鋳工は神田鍛冶町の鋳物師・西村和泉藤原政平で、あわせて5名の職人の名が刻まれています。
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〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町15