自性院(じしょういん)は、真言宗豊山派のお寺です。西光山自性院無量寺と言います。弘法大師空海が日光山に参詣の途中で観音を供養したのが自性院の草創といわれています。 文明9年(1477)に豊島左衛門尉と太田道灌が江古田ヶ原で合戦した折に、道に迷った道灌の前に一匹の黒猫が現れ、自性院に導き危難を救ったため、猫の死後に地蔵像を造り奉納したのが起こりという話が伝えられています。また、江戸時代の明和4年(1767)に貞女として名高かった金坂八郎治の妻のために、牛込神楽坂の鮱屋弥平が猫面の地蔵像を石に刻んで奉納しました。この地蔵は猫面地蔵と呼ばれています。二体とも秘仏となっており、毎年二月の節分の日だけ開帳されています。
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