新宿御苑(しんじゅくぎょえん)は、新宿区と渋谷区に跨がる環境省所管の庭園です。もともとは江戸時代に信濃高遠藩内藤家の下屋敷のあった敷地です。明治12年(1879)に新宿植物御苑が開設され、宮内省の管理してました。戦後、環境省管轄の国民公園として一般に公開されています。 名所江戸百景 玉川堤の花出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」「名所江戸百景」は、歌川広重(初代)が安政3(1856)年から5(1858)年にかけて制作した錦絵です。広重(初代)の人生の集大成ともいえる作品で、118図と弟子による作品も含めた全120図で構成されています。この作品は、春夏秋冬の季節に分けられ、当時有名だった江戸や近郊の名所や景観の優れた場所などの風景に、行事や人々の暮らしを重ねて、広重ならではの描写となっています。江戸市中に水を供給していた玉川上水沿いに植えられた桜を描いた作品で、現在の新宿御苑正門あたりを描いたものと考えられています。