宗参寺(そうさんじ)は、曹洞宗のお寺です。 牛込勝正が父勝行と祖父重行の菩提を弔うために吉祥寺四世勅特賜天海禅師看榮稟閲大和尚を開山に迎えて天文13年(1544)創建したと伝えられています。 牛込氏は、中世より牛込地区に居住した豪族で、その城館は現在の光照寺(袋町15番地)がある一帯に築かれていました(新宿区登録史跡「牛込城跡」)。もとは、赤城山麓の上野国勢多郡大胡(現在の群馬県前橋市大胡町)あたりを領有していた大胡氏の出で、15世紀末にその一派が武蔵国に進出し北条氏に従いました。「牛込家文書」(東京都指定有形文化財)に、大永6年(1526)には牛込に定住していたことが記されています。天文24年(1555)北条氏康(1515~1571)により牛込姓への改姓を認められ、牛込から日比谷あたりまで領有しました。天正18年(1590)の北条氏滅亡後は徳川氏に従い幕末まで旗本として続きました。 寺内に牛込氏累代の墓があり、東京都史跡に指定されています。また、江戸時代前期の日本の儒学者、軍学者の山鹿素行(やまがそこう)の墓があります。
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〒162-0851 東京都新宿区弁天町1