報恩寺(ほうおんじ)は、真宗大谷派のお寺です。通称坂東報恩寺と呼ばれています。元は下総国横曾根にあった真言宗の荒れ寺「大楽寺」を性信が念仏道場として再興したのが創まりです。 慶長5年に兵火によって焼失し、寺基を江戸に移しました。火災等で変遷をし文化7年(1810)、現在地に至りました。 「坂東本」とは、坂東報恩寺が伝持してきた『顕浄土真実教行証文類』の通称。坂東本が現存する唯一の真蹟本であり、国宝の指定を受けています。「坂東本」は真宗大谷派に寄贈され、京都国立博物館に預託されています。「坂東本」という通称は坂東報恩寺が所蔵してきたためです。 境内の梵鐘は、江戸初期に活躍した御釜屋・堀山城守・藤原清光の作で、慶安元年(1648)に鋳造されました。報恩寺は当時、日本橋八丁堀入舟町にあり、第十四世住職釈宣了師の在世の頃に当ります。梵鐘は重さ1.3tの銅鐘で、直径1.5m、高さは1.86mあります。
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