浄名院(じょうみょういん)は、天台宗のお寺です。寛文6年(1666年)、圭海大僧都によって開山されました。当院は寛永寺の塔頭であり、「寛永寺三十六坊」の1つです。江戸幕府4代将軍徳川家綱の生母の宝樹院の菩堤所です。当初は「浄円院」という名称でしたが、享保8年(1723年)に現在の「浄名院」に改称しました。 浄名院は「八万四千体地蔵」の寺として知られています。1879年(明治12年)に当院第38世住職妙運大和尚が84,000体の地蔵菩薩像の建立を発願したのが起源です。境内には2万体余りの地蔵尊が並んでいます。 浄名院はへちま寺としても知られています。喘息治癒の功徳があるとされ、旧暦8月15日に「へちま供養」が執り行われ、当日は多くの参詣者が訪れます。浄名院には墓地はなく、この「へちま供養」によって、経営が成り立っているとのことです。
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