「吉原」は江戸で唯一,幕府から公認を受けた遊郭です。もと日本橋葺屋町(現:日本橋人形町付近)に土地を与えられて1617年に開設したもので,ヨシやカヤの茂るところだったので「葭原(よしわら)」と命名されました。1656年に田圃の広がるこの浅草千束村日本堤へと移転しました。前者を旧吉原,後者を新吉原と呼んでいます。1958(昭和33)年まで続きました。 吉原の遊郭が広がっていたのは,現在の台東区千束3・4丁目の一部です。新吉原の周囲には堀をめぐらして出入り口は大門1ヶ所としていました。この大門が存在していたところがこの柳のある「吉原大門」交差点です。なのである. 「見返り柳」の由来は、遊び帰りの客が後ろ髪を引かれる思いを抱きつつこの柳の辺りで遊郭を振り返ってしんみりとしたところからこの名がついたと言われてます。かつては山谷堀脇の土手にあったのですが区画整理に伴い現在地に移されました。その後震災や戦災などにより数代にわたり植え替えられています。
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〒111-0031 東京都台東区千束4丁目10−8