小野照崎神社の祭神は、平安初期の漢学者・歌人として有名な小野篁です。創祀の年代は不明です。 伝承では、篁は上野国司の任期を終え、帰洛の途についた際、上野照崎(現在の上野公園)の風光を賞していました。仁寿2年(852)篁が亡くなったとき、その風光を楽しんだ地に彼の霊をお祀りしました。寛永2年(1625)寛永寺を創建するにあたり、現在地に偏在しました。また、一説には、忍岡から孔子聖廟が昌平橋に移った元禄4年(1691)頃に現在地に遷座したのではないかとも伝えられています。 現在の社殿は慶応2年(1866)の建築で、関東大震災や東京大空襲などを免れました。また、境内には、富士浅間神社・御嶽神社・三峰神社・琴平神社・稲荷神社・織姫神社、区内最古庚申塔があります。神社西の金杉通りは江戸時代の日光街道です。
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