上野うえの大仏だいぶつは、上野うえの恩賜おんし公園こうえん内ないで顔かおだけが現存げんそんし、公開こうかいされている大仏だいぶつです。寛永かんえい8年ねん(1631),越後えちご村上むらかみ藩主はんしゅ堀ほり直寄なおよりが戦死せんし者しゃ慰霊いれいのため漆喰しっくいの釈迦しゃか如来にょらい坐像ざぞうを建立こんりゅうしたのが始はじまりです。万治まんじ年間ねんかん(1658~1661)遊行ゆぎょう僧そう浄雲じょううんが金銅こんどう像ぞうとして再興さいこうしました。大正たいしょう12年ねん(1923年ねん)関東かんとう大だい震災しんさいにより頭部とうぶが落下らっか。昭和しょうわ15年ねん(1940)軍需ぐんじゅ金属きんぞく資源しげんとして顔面がんめん部ぶを除のぞく頭部とうぶ、胴部どうぶが供出きょうしゅつされ消滅しょうめつしました。昭和しょうわ47年ねん(1972)寛永かんえい寺じに保管ほかんされていた顔面がんめん部ぶをレリーフとして旧跡きゅうせきに安置あんちし現在げんざいに至いたります。
MAP 〒110-0007 東京とうきょう都と台東たいとう区く上野うえの公園こうえん4−8