旧安田庭園は、潮入り回遊式庭園として整備された大名庭園です。小島の浮かぶ心字池を老樹と散策路が囲む構成です。雪見灯篭が配置され、人工的に水位の干満が再現されています。 もと常陸国笠間藩主本庄因幡守宗資により元禄年間(1688〜1703)に築造されたと伝えられています。明治維新後は、旧備前岡山藩主池田侯の邸となり、次いで安田善次郎氏の所有となりました。氏の没後大正11年(1922)東京市に寄附されました。関東大震災後、太平洋戦争を経て東京都から墨田区に移管され、全面的改修を行い、復元、開園しています。