春慶寺(しゅんけいじ)は、日蓮宗の寺です。 元和元年(1615年)浅草森田町(現在の台東区)に真如院日理が創建したと伝えられています。寛文7年(1667年)現在地へ移転しました。 推古朝に百済から請来したという普賢菩薩像(墨田区文化財)が寛保2年(1742年)祀られて以降、押上の普賢さんと通称されています。 この寺は、「東海道四谷怪談」の作者として有名な、四世鶴屋南北の菩提寺として知られています。文政12年(1829年)11月27日に亡くなった南北の葬儀は、翌年1月13日、春慶寺で盛大にいとなまれました。深川の黒船稲荷の自宅からこの寺まで、裃(かみしもを付けた役者衆の長い葬列が続き、参列した大勢の人々には竹皮に包まれた団子がふるまわれ、生前あらかじめ書き上げた自らの葬いをめでたい萬歳に仕立てた「寂光門松後萬歳」(しでのかどまつごまんざい)の台本が配られました。
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