朝日地蔵尊は、後地交差点のスーパーのライフの右手にあります。寛文7(1667)年に戸越村念仏講中16人により建立されたもので、江戸初期の地蔵として貴重です。安産、子育て、厄除けにご利益があると信じられています。朝日地蔵の名前は、九品仏の浄真寺(世田谷区奥沢)の珂磧上人が修行のため毎日芝増上寺に参内するにあたりこの地蔵堂で丁度日の出となるのでこの名前が付いたとのことです。朝もやにけぶる田園風景の中にこの地蔵があったと想像されます。 地蔵堂の前には「寛政元年銘石造道標」があります。高さ1mの道標で、寛政元年(1789)に江戸市中の職人や商人が造立したものです。碑文谷道と目黒道の交差点に建てられていたのですが、道路の拡張で現在は道の反対側のお堂の前に移されたため、指す方向が逆になっています。 道標正面には「右不動尊」「左仁王尊」と彫られています。 他に摩耶寺の道を示す道標も置かれていますがこれは明治34年に建てられたものと考えられています。
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