旧中原街道供養塔群(品川区荏原) 五反田から平塚橋への中原街道の旧道にはいくつかの石仏があります。ここには4基の供養塔が小さなお堂に残されています。地蔵菩薩立像2基、馬頭観世音・聖観音立像各1基があります。 一番大きな中央の石仏は丸彫の地蔵菩薩像で、造立年代は不詳です。但し江戸時代の中期だろうと説明板には書かれています。台石に書かれた村名や人名から推測したと記されています。 右の小さな地蔵尊は念仏供養により延享3年(1746)10月に造立されたものです。説明板には寒念仏供養の地蔵と記されています。冬の歳時記としての念仏講の活動だったと思われます。 大きな地蔵の左側には2基の石仏がある。 手前の聖観音像は、貞享年間(1684~1687)に造立されたものです。これは墓石と思われます。後ろは馬頭観音像です。馬頭観音は元文元年(1736)でに造立されたものです。当時戸越村には馬持講(共同で運搬用農耕用などの馬を所有する組合)があったことを伝えています。
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〒142-0063 東京都品川区荏原1丁目15−10