大鳥神社の隣にある鉄筋コンクリートのお寺。天台宗松輝山大聖院と言います。 目黒不動滝泉寺の末寺です。弘治三年(1557年)良順僧正により開山されました。江戸時代は大鳥神社の別当寺だったとのことです。本尊見返り阿弥陀像はアメリカ軍の空爆で焼失しました。 本堂に向かって右手に3基のキリシタン灯籠が目を引きます。1基でも珍しいキリシタン燈籠が3基も並んでいます。 一般には織部形(おりべがた)とも呼ばれる石灯籠の形式の一種です。その独特の形から茶庭などに好んで用いられ、一説に、織部流茶道の開祖である古田織部(1543~1615)の墓にあった灯籠の形から名付けられたと言われています。この灯籠の竿(さおの部分にお地蔵さまが彫られているものは、キリシタン灯籠とも呼ばれています。隠れキリシタンの人々は、表向きはお地蔵さまとして、ひそかにマリアさま(またはデウスさま)に祈りを捧げていました。この大聖院の灯籠は、島原藩主松平主殿頭(たのものかみ)の江戸下屋敷(三田千代が崎)の庭園の小祠(しょうしにあったものを大正15年に移したものです。かつては火袋(ひぶくろなどもあったと思われます。
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