鵜の木八幡神社の前の道は古くからある道です。中原街道が呑川を渡る石川台で中原街道と分岐して南へ伸び、下丸子で青梅との往還である筏(いかだ道に接続します。この道を鵜の木八幡から南へ100m程進むと、大きなカヤの樹があり、その根元に堂宇があります。 堂宇の中に石塔が一基立っています。土地では「おしゃもじさま」と呼んでいます。道路の悪魔を防いで道行く人を護る神様で道祖神です。 石塔の前には沢山の杓文字が納められています。おしゃもじさまという民俗神は一般的に、ご飯をよそう杓文字を神格化したもので、口を守る神様とされます。 発展して咳や咽喉の病気や風邪から人を守ると信じられることが多いです。供えてある杓文字を持ち帰り、患部をなでたり、その杓文字でご飯を継いだりすると病気が治ると言われています。 石塔の前面には「道郷食社詞」記されています。左右に享保12年(1727)12月の造立で、明治4年(1871)10月に再建と記されています。治癒したら新しい杓文字を加えて、二つの杓文字を奉納します。
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