真福寺は、新義真言宗智山派のお寺で瑜伽山真如院と言います。駅前商店街の中にあり、朱塗りの門が目立ちます。通称、赤門寺とも呼ばれていま。本尊は大日如来です。開基は用賀村を開いた飯田図書です。開山は法印宗円和尚で、天正6年(1578)入寂しています。 永禄・元亀年間(1558-72)小田原北条氏に仕えていた飯田帯刀・図書親子が用賀村に来て土着したといわれています。飯田家は、用賀に土着してからは非常に勢力をもつようになり、苗字・帯万を許され彦根藩の代官職をつとめていました。その後、名主として重んじられていました。 境内 ① 駒形庚申塔 駒形庚申塔は、弘化4年(1847)に造立されたものです。庚申塔は、青面金剛像に邪鬼、三猿の図柄です。庚申塔は、道標を兼ねており、右面には「北 青山道」左面には「南 大山道」裏面には「東 六郷道」とあるので、旧大山街道(現在の消防署近く)に造立されたものです。 ② 聖徳太子像 聖徳太子像は、「用賀邑講中」と記されています。このため、庚申塔として扱われたと考えられます。 由来碑に、「武州荏原郡用賀村字向の高橋亀太郎、鈴木長兵衛を世話人とする講中25名が、地区街道の安全と村民の除災獲福祈願として庚申塔を建て、さらに嘉永年間には職方の守り本尊として聖徳太子像を建立(現用賀町1-233)した。この度、その境内の地を消防署拡張の用地として提供したため講中で話し合い真福寺にお願いした(昭和39年)」と書かれています。 ③ 六地蔵 六地蔵は、元文5年(1740)に造立されたものです。用賀村下女中念仏講中と記されています。
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〒158-0097 東京都世田谷区用賀4丁目14−4 真福寺