世田谷城跡 世田谷城は、南北朝時代(1331-91)の中頃、鎌倉府の支えとして、足利氏の一族、吉良治家が築城したと伝えられています。城域は豪徳寺の境内を含めた台地全体に及んでいたと見られます。 鎌倉公方足利持氏の時代(1409-39)の文献によると、鎌倉府における吉良氏は公方の次の関東管領上杉氏に次ぐ第三位の位置にあって、吉良殿様とか世田谷御所様とか呼ばれ尊敬されていました。 吉良氏は、小田原城の北条氏の勢力が武蔵の国に及ぶと、北条の女を室としてその傘下に入っていましたが、天正18年(1590)八代吉良氏朝のとき、小田原城落城と供に豊臣軍に世田谷城を開け渡しました。
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〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺2丁目14