福寿院(ふくじゅいん)は、新義真言宗のお寺で西光山医王寺と言います。本尊は薬師如来坐像です。弘法大師の作と伝えられています。創建は元応元年(1319年)といわれていますが不明です。明和の火災で堂塔伽藍悉く焼けて、安永の頃現在地に移転してきたといわれてます。文和三年(1354年)、貞治四年(1365年)、文安六年(1449年)の銘のある板碑があます。 「中野長者伝説」 中野長者伝説は、強欲な長者が宝を埋蔵した場所を秘すために,従事した郎党を何人も殺害しその祟りで娘が婚礼の夜に蛇身に変わってしまうという恐ろしい話しとして語られています。室町時代に存在した人のようですが脚色され今日のような伝説になったと思われます。 この伝説にちなんだ石仏が本堂の左手に宇賀神の石造があります。蛇は知恵と富の象徴でもあるのです。またこの珍しい石仏は頭部が破損しています。一昔前余りに可愛いものだから頭だけ盗難に遭い持ち去られてしまったようです。写真が残っていなかった為完全復元には至らなかったとのことです。
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