宝仙寺(ほうせんじ)は、真言宗豊山派のお寺です。中野区でも屈指の広大な寺院で、千年近くの歴史を誇る古刹です。宝仙寺は、寛治年間(1087~94)源義家によって創建されたと伝えられ、江戸時代には数多くの末寺を擁した寺院でした。 墓所入口の六地蔵は寛保4年(1744)2月に造立されたものです。 崖下に下りていき御影堂の裏手に回り込むと数えきれないほどの石像石柱が並んでいます。無縁仏の最上段にあったのが、笠付円柱型の庚申塔です。庚申塔は日月、青面金剛像、三猿の図柄です。庚申塔は元禄2年(1689)11月に造立されたものです。「武列中野村下町講中敬白」「奉供養庚申講為二世安樂 講中十四人」と記されています。 下方の笠付円柱型庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿、二鶏の図柄です。奉供養庚申講為二世安樂」「講中三十二人」「武刕多麻郡中野村中宿講中敬白」と記されています。造立年代は不明です。 笠付角柱型庚申塔で、三猿の図柄です。正面に漢文が刻まれており庚申の話を説明しています。庚申塔は、寛文9年(1669)仲夏(5月)に造立されたものです。 石臼塚 昔この辺りは製粉業が盛んでしたが、機械化が進むにつれ使われなくなった石臼が放置されていました。この石臼塚は、当時の宝仙寺住職が石臼を大切に供養すべきであるとして、境内に建てたものです。
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〒164-0011 東京都中野区中央2丁目33−3