慈眼寺(じげんじは、青梅街道沿いにある真言宗豊山派のお寺です。天文十三年(1544年)中野区中央3丁目7番付近建てられましたが、現在地にいつ移ったのかは不明です。江戸時代にはこの地に移転しています。この寺には、日本では珍しいタイ様式の仏舎利塔や鐘楼があり、目を引き付けます。 石仏群には、馬頭観音や庚申塔などが見られます。 文化十三年(1816)の馬頭観音は、頭上に馬頭をつけ角柱部分は道標になっています。「左あふめ道(青梅)右いくさ道(井草)」と記されていています。かつて青梅街道と石神井道とが分岐する追分の三叉路(中央4丁目)にあったものです。 他に元禄三年(1690年)から寛保二年(1742年)までの道標が6基もあります。このうち4基は上宿(中央二丁目付近)、新町(本町六丁目)、西町(中央五丁目)の青梅街道沿道にあったもので、道路拡幅のため、桃園第三小学校に移設され、さらに昭和30年にこの寺に安置されました。
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〒164-0011 東京都中野区中央3丁目33−3