正見寺(しょうけんじ)は、浄土真宗本願寺派のお寺です。応永年間(1394年~1428年)、近江国愛知郡栗田(現・滋賀県愛知郡愛荘町栗田)にあった駒井城城主の駒井高植・駒井宗高の開基です。元々は近江国にありましたが、1628年(寛永5年)に江戸に移転しました。1909年(明治42年)に現在地に移転しました。 墓所 笠森お仙(かさもり おせん:1751年-1827年)は、1763年(宝暦13年)ごろから江戸谷中の笠森稲荷門前の水茶屋「鍵屋」で働いていた看板娘で、鍵屋五兵衛の娘です。家業の水茶屋の茶汲み女として働き、評判はよかったです。 1768年(明和5年)ごろ、市井の美人を題材に錦絵を手がけていた浮世絵師鈴木春信の美人画のモデルとなりました。 お仙は、幕府旗本御庭番で笠森稲荷の地主でもある倉地政之助の許に嫁ぎました。9人の子宝に恵まれ、長寿を全うしました。享年77歳でした。 お仙を葬った墓は正見寺にあり、1994年に中野区登録有形文化財に登録されています。
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