東福寺(とうふくじ)は、真言宗豊山派のお寺です。東福寺の創建年代は不詳ですが、天正年間(1573-1593)江古田村の村民が開基となり、村内御嶽山に創建したと伝えられ、後年当地へ移転したといいます。江戸時代には3代将軍家光が鷹狩りの際に休息し、8代将軍吉宗は御膳所に指定していました 境内 山門を入ると左が斜面になっていて数多くの石仏が並んでいます。六地蔵の左脇にある地蔵菩薩立像は、寛延4年(1751)に造立されたものです。特筆するのは、光背の中に葵紋が描かれています。寛延年間は、九代家重の頃です。 六地蔵の後ろの角柱型庚申塔は、三猿、側面に蓮の葉の図柄です。正面には「奉寄進庚申供養安樂也」と記されています。庚申塔は、江戸時代初期の寛文8年(1668)11月に造立されたものです。 唐破風笠付角柱型馬頭観音は寛保2年(1742)9月に造立されたものです。馬頭観音としてはもっとも古い時代のもと思われます。側面に「武刕多麻郡中荒井村」と記されています。三面上の馬頭が欠損しているのが残念です。
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