氷川神社の祭神は素盞嗚命です。社伝に、源頼朝が奥州征伐(文治5年(1189年))の際に当地に立ち寄り、安達藤九郎盛長に命じて社殿を建立させました。またあるいは、随伴していた村田兵部某が当地で帰農し、大宮の氷川神社より勧請して社殿を建てたともいわれていまする。また口伝によれば、天文年間(1531年~1544年)に、高円寺と同時期に開かれ、高円寺が当社別当寺となったと伝えられています。しかし、資料が火災により焼失し詳らかではありません。 第二次世界大戦による戦災で社殿が焼失しました。現在の社殿は昭和46年(1971年)に再建されたものです。 1948年(昭和23年)には全国でも唯一といわれている気象神社が当神社に遷座されました。 気象神社 祭神は知恵の神様の八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)です。元は、馬橋4丁目(現在の高円寺北4丁目)にあった大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に、1944年(昭和19年)4月10日に造営されたものです。この神社前で勤務前に気象観測員が気象予報の的中を祈願したと伝えられています。 旧陸軍の気象隊は、航空隊の攻撃作戦などを左右する戦地の気象観測を担った専門部隊です。武器の代わりに観測機材を携え、最前線に飛び込んでいきました。激戦地の東南アジアにも多数が投入され、犠牲となった兵士は多いのです。気象神社は太平洋戦争末期に空襲で焼失しましたが、戦後の神道指令で撤去されるところ、連合軍宗教調査局の調査漏れで残存しました。
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