高円寺は曹洞宗のお寺です。高円寺の地名になった由緒ある寺院です。 昔、この地を通りかかった1人の旅人が、父娘の住む農家に一夜の宿を求めた。娘は「飢饉で食べ物がないから」と断ったが、たっての頼みに断りきれず泊めることにした。娘が旅人のために食べ物を探しに出た後、父親は旅人が大金を所持していることを知り、旅人を殺して金品を奪い取った。帰宅した娘はこのことを知って大層嘆き悲しみ、緑の黒髪を切って尼となり、小さな庵を建てて旅人の菩提を弔ったとの言い伝えがあります。そして弘治元年(1555年)建室和尚がこの庵を改修して寺を改装したといわれています。徳川家光がしばしば訪れたと記されています。 現在の本堂は昭和29年の再建で、聖観音を祀っています。本堂前にある「柘植」の古木は樹齢300年以上といわれ、村持ちの稗蔵跡から移植されたものです。開運子育地蔵堂内にある「六面地蔵」は寛文四年(1664年)建立のものです。 山門から本堂への参道は紅葉が美しいお寺です。
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〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4丁目18−11