大宮八幡宮は、康平6年(1063)、源頼義凱旋の際、記念の地として、岩清水八幡宮を勧請し創建されたといわれます。当地からは方形周溝墓や、延文2年(1357)・貞治2年(1363)などの板碑が発見されている他、熊野那智神社に保存されている「武蔵国願文」も貞治元年(1362)のものであることから、創建年代の信憑性を裏付けます。祭神は、応神天王、仲哀天王、神功皇后です。 現在の大宮八幡宮境内の総面積は、約1万4000坪と、東京23区内にある神社の中で、明治神宮(約21万1750坪)、靖国神社(約2万8000坪)に次いで、3番目に大きいです。 境内 明和八年(1771)銘石造狛犬 この狛犬は、安山岩で造られ、阿形像・吽形像とも顔の表情の他はほとんど同じ寸法で造られているものの、僅かに吽形像の顔幅と体躯幅が大きめです。両像とも高さ4.0㎝、幅22.0㎝、奥行40.5㎝の台座を伴い、この台座の部分は狛犬の部分と同石一体となっており、台石上段の上部に作られた溝に嵌め込まれています。この様式は、同じ明和八年銘のある上高井戸天神社の狛犬、享和元年(1801)銘の堀ノ内熊野神社の狛犬と同様式です。
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