清見寺(せいけんじ)は、曹洞宗の寺で瑞雲山と言います。青梅街道に面して入り口左手に地蔵堂があるのですぐ解ります。馬橋の灸寺として知られ、本尊は千手観音。梅里に多い引越寺と違って、寛永十二年(1635年)に中野成願寺の鉄叟和尚により現在地に開創された土地の寺です。開山後しばらくの間、檀家の数も多くはなく、しばしば無住の時もあったといわれ、その詳細はあきらかではありません。 江戸時代には、寺の北東側に馬橋村の高札場(幕府の出した法令を記した高札を掲げておく施設)が設けられていました。 明治8年(1875年)から同17年(1884年)まで、現在の杉並区立第一小学校の前身である桃園小学校第一番分校(同9年桃野学校として独立)が置かれており、杉並近代教育発祥の地の一つです。 現在の本堂は昭和11年に建てたものです。馬橋村・阿佐谷村の人々が奉納した地蔵と江戸期につくられた風鐸が保存されています。
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〒166-0011 東京都杉並区梅里2丁目11−17