不動の滝は、江戸時代から富士・大山を初めとした霊山登拜へ出発する際の水垢離場(みずごりば)として利用されてきました。寛政11年(1799)造立の石造不動尊像により、江戸時代中期には水垢離場として利用されていたことが窺えます。その後、幕末には木曽御嶽山(きそおんたけさん)を信仰する赤塚一山元講(あかつかいっさんこう)の利用が確認でき、さらに明治35年(1902)1月には石製の玉垣(たまがきが整えられ、昭和8年(1933)には滝壺の整備が行われるなど、永年にわたり利用されてきたと伺えます。 当滝は、霊山登拜者が水垢離場として利用されていた当時の姿を留めているだけでなく、その機能を現在も有しており貴重です。
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