小治兵衛窪庚申尊 国道254号川越街道は江戸と川越を結ぶ江戸時代からの街道でした。成増駅南を走るこの川越街道は「成増小学校入口」交差点を境に、川越側が小次兵衛久保坂、江戸側も上りの帳元の坂という地形で、この窪地の辺りは百々女木川(すずめきがわ)の源流にあたる谷です。最も標高の低い場所はこの小次兵衛窪庚申塔の辺りです。 昔、ここに流れていた百々女木川に丸太橋が架かっていました。この地の悪者であった小次兵衛が罪滅ぼしにと言って安全な橋を架けたという言い伝えがあります。 庚申塔は駒型角柱で高さが134㎝あります。青面金剛の座像の下に「奉建立」と彫られています。側面には「武刕豊嶋郡峡田領上赤塚村」の銘があり、造立年は天明3年(1783)2月と記されています。願主は並木万次郎、他12名の銘があります。
MAP
〒175-0094 東京都板橋区成増2丁目6