国道254号線は江戸時代は川越街道と呼ばれていました。今もなお川越街道が通称名になっています。国道254号線は、成増を過ぎると下り坂になり、白子川を渡って埼玉県和光市に至ります。 坂の途中にある新田宿八坂神社の手前に「新田坂の石造物群」があります。 丸彫の地蔵は「白子坂首欠け地蔵」と呼ばれ、延命地蔵として安置されています。元は旧川越街道の白子坂途中にありましたが道路拡張のために現在の場所に移設されました。首が欠けてからしばらくの間は「首欠け地蔵」と呼ばれて深く信仰されていました。ある晩、お地蔵が白子坂の旧家「油屋」の主人の夢枕にその首の存在を知らせました。主人はお告げの通りに草むらを探すと首が見つかったので早速修復したという逸話が残されています。造立年代は不明です。 燈籠(常夜燈)は、文政3年(1830)に造立されたもので、成増2丁目34の角にあったものです。
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〒175-0094 東京都板橋区成増2丁目33