道場寺(どうじょうじ)は、曹洞宗のお寺です。 開創は天平元(729)年と伝えられていいます。鎌倉建長寺開祖、蘭溪道隆大覚禅師を請し、建長5(1253)年に参学の道場としました。 その後藤原景村の養子北條輝時は、姓を豊嶋兵部大輔とし、堂宇を整え香華所とし豊嶋山道場寺と号したのが応安5(1372)年です。豊嶋氏は文明9(1477)年に太田道灌に敗れ、諸堂宇は灰燼に帰しました。100余年を経て永禄5(1562)年に、北條氏康より寅朱印(土地等の免税の許可書)を拝領し、寺宝として保存されています。境内地はかつて石神井城の曲輪の一角にあり境内の裏側には土塁の跡なども残っています。 現在の堂宇は天平の往時を偲び、唐招提寺金堂を模し、堂内には木彫りの三尊仏、等身大の聖観世音像及び薬師如来が安置されています。境内には山門、鐘楼、三重塔(総欅材)が建立されており、特に三重塔内の金銅薬師如来坐像台座に、スリランカ国より拝受の仏舎利も奉安されています。ほかに豊嶋泰経一族の墓並びに練馬区最古の青石塔婆(文応元(1260)年)等があります。
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〒177-0045 東京都練馬区石神井台1丁目16−7