この石神井川の大橋付近は、江戸時代は下練馬村の早淵と宮ケ谷戸(みやがいと)と言いました。その二つの字の1字ずつをとって今の町名です。 動明王は大山の阿夫利神社の祭神で、ここに在るのは武蔵国から大山へ詣でる人々が石神井川のこの付近で禊(みそぎをしていたことに由来します。 明王像は座像で、文政4年(1821)2月の造立です。正面には「奉造立不動明王村人安全祈所」と書かれています。また右側面には「武州豊嶋郡下練馬村早淵念仏講中」と記されています。右の石柱は寛政4年(1792)2月造立の鋪石供養塔です。正面には「奉建立鋪石供養塔」とあり、左側面に八日講中、念仏講中と記されています。右側面には享和3年(1803)2月に「金三両一分寄進玄覚 宮ケ谷戸」とあるので、大橋周辺の敷石整備を行ったことを伝えています。
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〒179-0085 東京都練馬区早宮3丁目21−12