寿福寺は、真言宗豊山派のお寺で大林山景勝院と言います。春日神社の隣にあります。本尊は薬師如来です。寿福寺の創建は1659年以前と伝えられています。明治25年焼失し明治43年再建されています。現在の本堂は昭和4年に改築されたものです。境内に十羅刹女神神社の小さな社があります。廃仏毀釈で隣の春日神社から移設されたものです。この社の前に延宝3(1675)年の庚申塔があります。 羅刹(らせつは人を食べるというヒンズー教の悪鬼です。しかしこの十羅刹女神は鬼子母神の娘といわれていて、母とともに子育ての善神とされています。 境内 舟型光背型庚申塔 庚申塔の造立年は延宝3年(1675)10月です。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、「奉造立庚申供養石像為二世安楽也」「武列豊嶋郡上練馬江海老ヶ谷戸村 結衆十三人」と記されています。 地蔵半跏像・庚申塔 舟型光背型地蔵半跏像の造立年代は不明です。 舟型光背型庚申塔は日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄に主尊の左手にはショケラがあります。造立年は宝永4年(1707)11月です。「奉造立庚申石像に誠意祈攸」とあり、「牛込築地 結衆十六人 石屋茂兵衛作」とあるので地元のものではないようです。
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