大泉氷川神社 練馬区の白子川に面した南斜面の高台にある氷川神社です。祭神は、須佐之男命・奇稲田姫命・大国主命です。大宮市の氷川神社が総本社です。 一の鳥居・社号柱は平成16年に建立されたものです。参道には平成5年製の灯籠が並んでいます。 この神社は、荘一族が橋戸にやってきたとき、己の番神として鬼門の方角に作った社です。創建年代は不明です。昭和50年に鉄筋コンクリート造りに改築しました。関越自動車道の建設が決まり、境内一部がその予定地に入ったため、神社は急遽所有者と相談、昭和63年に道路公団に土地の一部を売却し、その資金で社務所、石垣・階段等の大造改修を行いました。ちょっと歴史ある神社のたたずまいは失われた感じを受けます。 この神社が注目されるのは 伊賀衆奉納の水盤 伊賀衆奉納の鳥居があることです。 天正10年(1582年)京都でおきた「本能寺の変」の知らせを聞いた徳川家康は国元の三河に急いで帰国しました。このとき家康を警護していたのが伊賀衆でした。その後家康が江戸に入城したときに、伊賀衆はこの功績により新たに領地を与えられました。その一つが練馬の大泉(旧橋戸地区)です。 この神社にある伊賀衆奉納の水盤は、鳥居とともに嘉永2年(1849年)に奉納されたものです。元は東京外郭環状道路の大泉インターチェンジ付近にあった愛宕神社の稲荷社にありましたが、廃社の後、現在の氷川神社に移されました。水盤は、石造で、正面上段には、家紋(源氏車に宝珠)、下段に相給年番(あいきゅうねんばん)・伊賀者組頭・地方掛の役職にあった9人の氏名が彫られています。右側面には、伊賀衆がこの付近の領地を与えられた経緯が刻まれています。鳥居は、壊れているものの石造で、左右の円柱には99人の奉納者の氏名が刻まれており、その中に伊賀衆の氏名が見られます。
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〒178-0062 東京都練馬区大泉町5丁目15