実性寺(じっしょうじ)は、浄土宗のお寺です。 実性寺は、小田原北条氏一族の斉田左衛門尉頼康公(法名・実性院殿雲山暁空大居士、大永元年1521年寂)が開基となり、大本山増上寺第5世光蓮社天誉了聞上人(明応3年1494年寂)が開山となり創建したといいます。 江戸幕府2代将軍徳川秀忠、3代将軍徳川家光が訪れており、寺紋に「三つ葉葵」を用いることが認められたお寺です。 画像左の石仏は不明ですがお寺では珍しい2つの馬頭観音が並んでいます。中央は天保8年(1837)12月の造立です。右側は不明です。 画像の船形光背の六地蔵があり中央に大きな庚申地蔵菩薩がありますが、承応2年(1653)の造立と古いものです。 牧野先生碑 幕末から明治の初年にかけて、花畑村に私塾を開いた牧野隆幸(一八二六~一八八五)の追悼の石碑である。門人が撰文し、建立したもので、俗にいう筆子塚である。隆幸は、嘉永元年(一八四八)、信濃から江戸に出て苦学し、この花畑の地で私塾を開いたが、貧しかったため、花畑の戸長役場の書記も兼ねた。 助手を務めた長女久真が、病気で倒れ、その看護をするうちに、本人もまた病み、六十歳で没した。 江戸に出て、苦学して学問を身につけたが、その晩年の生活は、平安ではなかった。 万延元年(一八六〇)から、明治十七年(一八八四)までの二十五年間に、教えを受けた子弟は五百余人という。不遇で報われなかった恩師のため、門人達は碑を建て、師の鎮魂を祈った。
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〒121-0061 東京都足立区花畑3丁目17−18