猿仏塚(さるぼとけつか)は、島根小学校の西南側にあります。3基の石塔が並んでおり、猿仏塚という標柱が建っているので簡単に見つけることができます。右が寛永14(1637)年の念仏講衆供養塔、他は庚申塔で、寛永8(1631)年と延宝8(1680)年のものです。寛永8年の庚申塔は区内で二番目に古いものです。 猿仏の由来は農家に買われていた利口な猿が、家人の留守に子守をし、むずかる子を行水に入れようと過って熱湯に入れ殺してしまったので、その罪を悔いて子の墓の前で餓死しました。哀れに思った村人が、その猿をここに葬ったのだと伝えられています。井原西鶴の『懐硯』に筑紫の国の物語として載っており、太宰治も『新諸国物語』でこの話を書いています。 以来子供の厄除けとしての信仰があり、子供が病気になると泥の団子を供え、快気すると米の団子を供えます。私が訪れたときにも泥の団子が供えてありまし
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