本奥戸橋西詰地蔵堂 本奥戸橋は江戸時代奥戸の渡しがあった場所に架けられました。橋の西詰の郵便局の敷地に地蔵堂があります。当初は橋際の堤防内にあわもち屋という家があり、その前にありました。 お堂には地蔵菩薩、馬頭観音が祀られています。 地蔵菩薩は舟型光背型で、造立年は貞享2年(1685)8月です。子育地蔵と呼ばれています。「念佛講結衆」同行四十六人と記されています。自然石の馬頭観世音は安政2年(1855)に造立されたものです。 見落としがちですが、おの前にある石柱は道標を兼ねた巡拝塔です。元々は奥戸街道の南側に在ったものをこちらに移しています。正面には「右 江戸みち 左 おくとミち まかりかね道」とあり、その下に「渡しは道」と記されています。右面には「羽黒山大権現、湯殿山大権現、月山大権現 奉供養大日講中」と刻まれています。他の面には願主名がびっしりと書き込まれ、裏には宝暦5年(1755)霜月の造立年が記され、「男女百四十▢▢」とあります。
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