葛飾区の新宿(にいじゅく)小学校の南の変形交差点の一角に石仏群があります。道路に囲まれた三角地にはベンチがありポケットパークとなっています。この三角地の南側の路地はかつての水戸街道の旧道です。この旧水戸街道は柴又帝釈天への道です。その為「帝釈道」とも呼ばれています。ポケットパークの南東に帝釈道碑が立っています。自然石で造られたこの帝釈道碑は明治30年(1897)7月に建てられたものです。 ポケットパークの真新しい石碑には「地蔵菩薩石仏等13体並びに八大龍神石碑を旧水戸街道道路拡幅及び旧上下之割用水埋設工事に伴い新宿4丁目2番地先より現在地に移転 平成10年2月22日新宿連合町会」と記されています。 画像1 左は欠損が激しく不明です。左から二番目の舟型光背型の地蔵菩薩像は宝永3年(1706)10月の造立で、「奉造立六道能化地蔵菩薩二世安楽処」と刻まれています。左から3番目の駒型庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、享保7年(1722)11月の造立です。刻銘は「奉建立青面金剛一躯為二世安楽也」とあり、三猿の下には願主名と共に新宿町の銘があります。左から4番目の駒型の供養塔には「奉納日本廻国六十六部供養塚」とあり、宝永5年(1708)9月に造立されたものです。左から5番目の小さい駒型の供養塔は正面に、「奉納日本廻国六十六部供養塚」とあり、宝暦11年(1761)10月に造立されたものです。
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