元禄6年(1693年)に建てられた葛飾区内に現存する最古の道標です。道標上部の正面、左右側面にかなり磨滅している仏形坐像または三猿と思われる浮彫があります。正面には「是より右 下河原村 左 さくら海道」、右面には「下之割への道」、左面には元禄6年(1693)6月の造立年が刻まれています。 隣りの小さな如意輪観音像は江戸時代のものと思われますが、詳細は不明です。新しい櫛型の地蔵菩薩像は台石に「下河原 北向地蔵」と書かれています。下河原は新宿の小字です。 右から三番目には舟型光背型の地蔵菩薩像はかなり摩滅が進んでいます。造立年は正徳2年(1712)10月です。「奉納庚申供養仏講中」と記されているので庚申地蔵です。「左 やわたみち」という文字も見られます。 右から二番目は小さな比丘尼の像で、右端は如意輪観音像です。どちらも江戸時代の造立と考えられています。
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