正福寺(しょうふくじ)は、真言宗豊山派のお寺です。奈良時代、行基によって開山されたと記されています。元々は新小岩駅南口周辺にありました。本尊の阿弥陀如来は行基の作と言われています。 1180年(治承4年)、石橋山の戦いで敗れた源頼朝が再決起して、当寺に陣を構えて援軍を待ったところ、続々と関東武士が馳せ参じたので、そのご利益に感謝して伽藍を修築し寺領50石を寄進したと言われています。 その後の火災で廃寺化しました。1301年(正安3年)になり、賢栄によって中興され、現在地に移転しました。 江戸時代には寺領10石を与えられたとのことです。しかし江戸の2度の火事で資料をほとんど失っています。 境内 阿弥陀如来像 舟型光背型の阿弥陀如来像は庚申塔です。尊像の右上に「奉造立庚申講供養二世安樂之攸」と記されています。造立年は寛文6年(1666)9月で、「結衆二十四人」とも刻まれています。
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〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩4丁目8−4