天祖神社の創建年代は不明です。祭神は天照皇大御神、合殿に布都主命、武甕槌命です。中平井村の鎮守です。安養寺が別当寺でした。天祖神社の本殿は、江戸時代後期の建築で、精巧な彫刻が施されており、江戸川区の文化財に指定されています。 二本ある鳥居の注連縄は銅製の鍛造によるもので、昭和3年(1928)に鳥居を改修したおりに奉納されました。藁で編む注連縄の穂先や根元まで銅板で作られた精巧で珍しいものです 天祖神社本殿 この本殿は、江戸時代末期神社建築の一例としても貴重な建造物です。三間社流れ造りで、主部材はケヤキ(柱はヒノキ、はめ板はスギ)、屋根の茅葺きは銅板で覆っています。屋内には二本の八角の柱を建て、他の柱も内部は八角、外側は円になっています。外壁面には鳥をモチーフにした精緻な彫刻が多数あります。松に鶴・梅に鴬、そのほか鶏・雀・雉・各種水鳥・鷲・鷺などです。江戸川区指定有形文化財・建造物に指定されています。
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〒132-0035 東京都江戸川区平井7丁目28−5