浄興寺(じょうこうじ)は、浄土宗のお寺です。浄興寺は、文永3年(1266)源清和尚が草庵を結び創建、弘安年間(1278-87)記主禅師が鎌倉光明寺から下総国鏑木光明寺へ往来する際に当地に宿泊、当時の住僧が記主禅師に開山を願ったと伝えられます。記主禅師(良忠字然阿)は大本山鎌倉光明寺を開山した他、鵜の木光明寺を中興、鴻巣勝願寺、鶴見良忠寺などを創建したという浄土宗第三祖とされた名僧です。 境内 新川梨の碑 江戸時代に下今井村で梨の栽培に成功した大塚宗蔵の記念碑です。文政8年(1825)宗蔵の一周忌にあたって、その子吉豊によって建てられました。 梨は新川梨とよばれ、宗蔵没後も栽培が続けられて地場産業のひとつにまでなりましたが、明治の終わりから大正時代にかけて衰退し消滅しました。江戸川区登録有形文化財・歴史資料に指定されています。 大塚宗蔵の墓 大塚宗蔵は大和(奈良県)の人で、江戸時代の末にこの地に移り、大塚家の分家を継いで、梨栽培の導入に尽力しました。梨は新川梨とよばれ、大正初年まで、江戸川区の地場産業のひとつにもなっていました。江戸川区登録史跡に指定されています。
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